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パイソン2017

【ゴルフデータ】ボールスピードから飛距離への影響を分析


PGAツアーのデータから過去10年間のヘッドスピードの向上が

飛距離アップに寄与している事は明らかになったが、

それに伴い、ボールの速度も上がっているのだろうか?

下記にPGAツアーの平均飛距離とボール速度の年度別データを示す。

2007年からの推移を見ると、ボール速度も1.5m/s伸びており、

2016年付近からの急激な増加傾向も、非常に類似している。

下記に記載した平均飛距離とボール速度の相関はR=0.93と

ヘッドスピードよりもさらに関連性が強くなり、

ボール速度の向上がPGAツアーの飛距離アップに一番の要因だと言える。

タイガー・ウッズの言うような「ボールが遠くに飛び過ぎている」要因は

ボール速度が上がっている事を指しているが、

ボール速度の向上は用具の進化によるものとは言い切れない。

①ボールの初速はルールで規定されており、ボール自体が速くなるような可能性は低い。

球の初速は、球の初速標準に説明されている条件下で規定された上限(R&Aテスト内規)を越えてはならない。

②クラブに関しても2008年度の反発規制により、反発が高くなっている可能性が低い。

適合ドライバーヘッドリストは、R&Aおよび/またはUSGAに審査のために提出され、2008年版のゴルフ規則に適合していると決定された1999年以降のすべてのドライバーヘッドのモデルとロフトを識別します。

上記はヘッドスピードとボール速度の相関を示しているが、

こちらは相関係数がR=0.95と非常に強い。

色々な分析ができると思うが、このように考えてみるのはどうだろうか?

ボール初速が速くなっているので、PGAツアーの飛距離も伸びている。(相関R=0.9)

ヘッドスピードが上がっているので、ボール初速も上がっている。(相関R=0.95)

では、ヘッドスピードが上がる要因は??

これ以上のデータはないので推測にはなるが、

筋力トレーニングによるプレイヤーのパワーアップ、

効率の良い身体の使い方を求めたモダンスイングの進化、

クラブの慣性モーメントの増加によるパワーアップが考えられる。

一体、飛距離はどこまで伸びるのか?

今後もこのテーマに関してはデータを集めて行きたい。

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