ブログ内容
・プロフィール
・最新クラブセッティング
・ショット貢献度
・ドライバー飛距離と精度
・ドライバー打撃条件
・アイアンショットの精度
・パッティングの精度
ブライソン・デシャンボー
(Bryson DeChambeau)
出身 アメリカ
身長 185cm
体重 83kg
世界ランキング13位
賞金ランキング13位
$2,362,266
デシャンボーは大学在学時は物理学を専攻し、独特の理論を持っている。
アイアンの全番手を得意の7Iの長さにしたり、全てのクラブのグリップを極太にしたり、ゴルフ界の常識を覆している。
デシャンボーのゴルフは一言で言うと、「安定感」であり、今年はデータ上でも優れた数値になっている。
クラブセッティング
デシャンボーのクラブには独自のこだわりを取り入れている。
プロト対応のスペックなので、ほとんどのクラブは一般人は入手する事ができない。
ドライバーは、コブラキングLTDのプロトを使用している。
PGAツアーのほとんどの選手がハンドファーストで打つ為、ドライバーのロフト10度程度のクラブを選ぶのが主流だ。
しかし、彼のドライバーロフトは7.5度とかなり立てた設定になっている。
その結果、打ち出し角度は8度と弾道としては低いものになっている。
タイガーも一時期使用していたLAゴルフのシャフトを使用しており、ドライバーの長さも45.75インチとかなり長い。
ドライバーにも太グリップを用いて、身体で振るタイプのデシャンボーには長尺が会うのだろう。
ヘッドスピードも55m/sを超えており、かなり早いスピードで振る事ができるのだ。
キャメロンチャンプと同じように飛ぶポテンシャルがあり、安定感を重視しているのがセッティングから解る。
デシャンボーのドライバー↓
アイアンは全ての番手で同じ37.5インチの長さにしている。
さらにライ角は73度とかなりアップライト気味のセッティングだ。
デシャンボー自身の発案で、彼自身のスイングメカニズムに合わせたという事。
一般の人が打つと距離感に戸惑いそうだが、上手に使いこなせており、アイアンショットのデータも悪くはない。
ドライバー
コブラ・キングLTD
(ロフト7度)
シャフト: LAゴルフツアー
3ウッド
コブラ・キングLTD
(ロフト13度)
シャフト: LAゴルフツアー3VD1
(75-TX)
5ウッド
コブラ・キングSZ
(ロフト16度)
シャフト: LAゴルフツアーBADVD1
(75-TX)
アイアン
コブラ・キングUT
(4-5番)
コブラ・キングフォージド
(5-9番)
シャフト: LAゴルフツアーBAD VD3
(75-TX)
ウェッジ
アーティサンゴルフ
(48度・55度・60度)
シャフト: LAゴルフツアーBAD VD3
(75-TX)
パター
SIKプロC
ボール
ブリヂストンゴルフ
ツアーB (X)
ショット貢献度
ショットの貢献度の打数が高いほど、スコアが良い。
トータルスコアは+2.0打とPGAツアーでも4番目に良いスコアになっている。
その中でも、ドライバーショットをかなり得意としており、飛んで曲がらない。
PGAツアーにおいても、ドライバーのアドバンテージというのは非常に大きいのだ。
また、パッティングに関してのスコア貢献度も高い。
サイドサドルパットなど、色々な打ち方を試行錯誤しながら研究してきた。
最近はパッティングの名手であるマットクーチャーと同じ、「アームロック方式」を取り入れており、安定感が増している。
全ショットでプラスになっており、苦手なショットがない事から、ツアーの優勝回数が多いのも頷けるデータとなっている。
ドライバー飛距離と精度
・飛距離ランキング
下表は2018年のドライバーのデータ↓
(デシャンボー選手)
平均飛距離は304.9(25位)とPGAツアーの中でも上位にランクされる飛ばし屋だ。
打出し角12度×2500回転で打撃条件なのは、超低スピンで飛ばす現代ゴルフにおいても、安定感を重視したショットだと言える。
■ドライバー打撃条件
【飛距離と精度】
横軸…平均飛距離(304.9Y)
縦軸…フェアウェイキープ(64%)
右上にプロットされている方が
飛んで曲がらないドライバー↓
フェアウェイキープ率が64%と305ヤードいう飛距離の中では、非常に安定しているデータである。
2017年度は飛距離が299Yでありフェアウェイキープ率も57%と、ドライバーの技術はかなり向上している。
【スイングスピード】
横軸…ヘッドスピード 52m/s
縦軸…ボールスピード 78m/s
右上にプロットされている方が、
打撃スピードが早く飛びやすい条件↓
デシャンボーのスイングは真っ直ぐに飛ばす為にアームローテーションをほとんど使用しない。
安定感重視のスイングでヘッドスピードを52m/sも出せるのはさすがだ。
【打撃条件】
横軸…スピン量:2571回転
縦軸…打ち出しアングル:12.3°
左上にプロットされている方が、
高打ち出し×低スピンの高飛距離弾道↓
2600rpm(低スピン)×12.5°(高打ち出し)の理想的な条件で打ち出している。
低スピンすぎない事も彼の特徴であり、飛距離よりも安定感を求めている事がデータからも読み取れる。
安定感抜群のドライバーはコブラ・キング(7.5°)という特殊なスペックを使用している。
■アイアンショットの精度
グリーンオン率
平均パーオン率:69.2%
200Y以上からのオン率:48.1%
175-200Yまでのオン率:59.2%
150-175Yまでのオン率:68.3%
125-150Yまでのオン率:72.2%
100-125Yまでのオン率:78.1%
100Yまでのオン率:83.3%
距離ごとのグリーンオン率
数値が高い方がグリーンを捉える↓
パーオン率のグラフを見ると、全ての距離で全体的に高いグリーンヒット率になっている。
全てのアイアンを同じ長さにする独特のクラブセッティングは、データ上でも間違いない事を示している。
200ヤード以内の距離では60%以上でグリーンを捉えるという驚異的な安定感だ。
ピンまで寄った平均距離
200Y以上のショット精度:15.3Y
175-200Yのショット精度:11.2Y
150-175Yのショット精度:8.9Y
125-150Yのショット精度:7.8Y
100-125Yのショット精度:6.3Y
100Yのショット精度:6.3Y
ピンまで近づいた平均距離
数値が低い方が良いデータ↓
ショットの精度に関しても、ほぼ全ての距離で平均よりもピンに近くに寄せられている。
その中でも100ヤード以内のショートアイアンでは少し苦手としているようだが、
対照的にロングアイアンは抜群の精度を誇る。
デシャンボーのゴルフはアイアンで支えられているのが、これらのデータから見て取れるだろう。
驚異的なショットを生み出しているデシャンボーのクラブはコブラ・キングフォージドである。
■パッティングの精度
平均パッティング:1.77
6M以上からカップイン:5.5%
4.5〜6Mのカップイン:31.0%
3〜4.5Mのカップイン:31.1%
3M以下のカップイン:96.5%
距離別のカップイン率↓
パッティングではカップに対して正面を向く「サイドサドルパット」という方法で打っていた。
しかし、今年からは通常のパッティングスタイルに戻した事でデータも改善している。
6m以内のパッティングは30%以上の確率で入れてきている。
抜群のドライバーとアイアンの精度に加え、パッティングがさらに向上すると世界ランキング1位も夢ではないだろう。
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