■過去5年間でNo.1の飛ばし屋はダスティン・ジョンソン!
過去5年間の平均飛距離データを見てみると
平均で310Y超えで圧倒的な飛距離を誇るのは
ダスティン・ジョンソンである。
長年に渡りバッバ・ワトソンも2強の一旦を担いできたが、
2017年はランキングを大きく落としてしまった。
また、日本でもお馴染みのアダム・スコットやジェイソン・デイも
平均で305YとPGAツアーの飛ばし屋達の中でも上位に位置する。
彼らのように飛ばすにはどういう条件が必要なんだろうか?
■「PGAツアーの飛ばし屋」になるためには
2017年度シーズンの飛距離ランキングではダスティン・ジョンソンは惜しくも
ロリー・マキロイに敗れたが、高いレベルで飛ばし続けるには条件がある。
飛距離との相関が高いボールスピードは80m/s程度は必要であり、
それを満たすヘッドスピードは53m/s以上が必要だ。
スピン量はなるべく低い方が良いが、おおよそ2600rpm以下には抑えないといけない。
これらを満たす事が出来ると、310Y程度の飛距離を維持する事ができ
PGAツアーの中でも飛ばし屋として戦っていけるだろう。
2017年飛距離ランキング
■過去の飛ばし屋に足りなかったものとは
平均飛距離が5Yも短かった10年前も飛ばし屋達は同じような条件で打撃している。
ヘッドスピードを比べてみると2017年と大きな差はない。
しかし、ボールスピードが80m/sを超える選手は僅かしかおらず、
高いヘッドスピードを効率よくボールに伝えていない事がわかる。
また、スピン量も2600回転を超えるようなプレーヤーが多く
それにより飛距離をロスしているものだと思われる。
■プロゴルファー、松山英樹も年々進化している。
さて、世界ランキング4位まで登りつめた松山英樹にも触れておこう。
彼はショットメーカーである事は周知の事実ではあるが、
躍進した2017年は飛距離も大幅に伸びているのはご存知だろうか?
2015年・2016年と294YとPGAツアーでは平均くらいであったが、
昨年は300Yを超えており、飛距離ランキングも25位につけている。
2015年度飛距離ランキング
2016年度飛距離ランキング
2017年度飛距離ランキング
松山英樹の打撃条件はスピンやアングルが変わっていない為、
スイングは大きくは変えていないと推測される。
大きく変化があったのはヘッドスピードで2.0m/s増加している。
それに伴いボールスピードが76.5m/sと1.5m/s増加し、
飛距離では約10Y伸びた。
ヘッドスピード52.5m/sではボールスピードがもう少し出る可能性があり、
必ずしも効率的に打撃できているとは言えない。
(ボールスピードは77〜78m/s程度)
ヘッドスピードの向上は地道に積み重ねたトレーニングの賜物であり、
高みを追求する彼ならボールスピード向上にも挑戦し、
さらなる飛距離アップをしてくるだろう。
2018年も松山英樹の活躍には注目していきたい。
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