■飛距離向上に影響する様々なデータ
PGAツアーの平均飛距離は10年間で5ヤードも向上しているが、
ゴルフボールをより遠くに飛ばす為には
ボールスピード・打ち出し角度・スピン量の3要素を
最適化する必要があります。
またヘッドを通じてボールにエネルギーを伝える事から
ヘッドスピードも重要な要因の1つである。
①PGAツアー選手のパワーアップ化
最新のトレーニングが取り入れられる時代になり、
ヘッドスピードが向上する事による飛距離の向上
②用品の進化による初期条件の向上
ボールスピードやスピンの最適化など、
飛ばしに必要な条件を用具により満たす事で
飛距離が向上している可能性
③その他
マネジメントの変化による「きざむ選手」の減少や、
スイングの質の向上による「効率的に飛ばせる選手」
が増える事による飛距離向上
※データ分析が難しい為、今回は考えない事にする。
2007年〜17年までの飛距離と初期条件を表にまとめた。
ヘッドスピードとボール速度は上がり、ボールスピン量は減少している。
いずれのデータに関しても飛距離が出やすい傾向になっており、
ここからも「飛距離が伸びている」のは間違いではないと言えるだろう。
■ヘッドスピードと飛距離の比較
PGAツアーの平均飛距離と平均のヘッドスピードの推移を
年代別グラフで比較した。
ヘッドスピードは2007年頃から比べると0.7〜1.0m/s伸びている。
一般的にヘッドスピードが1m/s上がると飛距離は5y伸びると言われており、
この結果からするとヘッドスピードの向上が、
飛距離アップの要因だと断定できそうだが、
2013年度を見ると必ずしもヘッドスピードの向上と
飛距離のデータが関連しているとは言えない。
ヘッドスピードと平均飛距離の相関関係を上記に示す。
相関係数はR=0.78と強い関連性を示している為、
ヘッドスピード向上が飛距離アップの要因の一つである事は
間違いない。
相関線から外れてくるもののいくつか見られる為、
もう少し関連性のあるデータを探してみる。
次項ではボール速度と飛距離の関連性を見て行く事にする。
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