■PGAツアーのパーオン率
PGAツアーでの平均パーオン率は65%である。
ハンディキャップ0の平均パーオン率が66%という事を考えると、 シングルプレーヤーからするとかけ離れた数字ではない。
しかし、600ヤードを超える距離や7mを超える風速を記録する事が日常的なPGAツアーの難しさを物語っているのかもしれない。
パーオン率のトップ10は70%近くの数字を残しており、18ホールの中では13ホール以上はグリーンを捉えている数字になる。
その中でも世界ランキング1位のダスティン・ジョンソン(9位) やショットメーカのジョーダン・スピース(4位)さらにはマスターズ覇者のセルヒオ・ガルシア(8位)などが上位にランキングされている。
PGA随一のショットメーカーとされる松山英樹のパーオン率は69.01%で16位になっている。
■200ヤード以上のグリーンオン率
アマチュアゴルファーにとっては、200ヤードを超える距離からグリーンに乗せる事は難しい事は簡単に想像できるだろう。
PGAプレーヤーのロングショットの確率を見てみると、200ヤード以上の平均グリーンオン率は45%と1/2以下の確率になっている。
マーティン・フォルス(2017年パーオン率No.1)は200ヤード以上の60%と非常に優れた確率になっているが、他のプレーヤーのデータをみると200ヤード以上のショットをオンさせる事はなかなか難しい事が分かる。
トップ10を見てみると、ライアン・ムーア(2位)やジェフ・オグルビー(4位)など、ドライバーでの飛距離では劣るがロングアイアンで確実にオンする選手が多くランクインしている。
松山英樹は200ヤード以上のグリーンオン率は平均49.30%で51位となっている。
■175〜200ヤードのグリーンオン率
世界トッププロの集まるPGAツアーでは7~6番のミドルアイアンで狙う距離である175〜200ヤードの距離になるが、グリーンオン率は平均で55%になっている。
トップ10を見てみると、ダスティン・ジョンソン(2位) やポール・ケイシーなどの(3位)比較的に飛距離の出るプレーヤーが多くランクインされている。
松山英樹の175〜200ヤードのグリーンオン率は平均62.30%で14位と比較的に高い数字になっている。
■150〜175ヤードのグリーンオン率
PGAツアーにおいて最も打つ回数が多い距離が150ヤード〜175ヤードのショットだろう。
ツアープレーヤー達は8番アイアン付近を駆使して、果敢にピンを攻めてくる距離だ。
150〜175ヤードの平均グリーンオン率は63%とパーオン率とほぼ同じ確率になっている。
トップ10にはビリー・ホーシェル(5位)やイアン・ポールター(7位)、そしてルイス・ウーストヘイゼン(8位)などのベテランプレーヤーがランクインしている。
松山英樹の150〜175ヤードのグリーンオン率は平均66.51%で41位とPGAツアーの中では平均レベルのデータを示している。
■125〜150ヤードのグリーンオン率
アマチュアゴルファーでもピンが狙いたくなる距離のデータになる。
PGAツアーではアプローチウェッジ等のショートアイアンでバーディーが取れる距離まで運びたい125〜150ヤードのショットでは平均グリーンオン率は68%になっている。
トップ10にはイタリアの天才と言われるフランシスコ・モリナーリ(5位)や150ヤード以上でもランクインしていたカイル・スタンリー(2位)がランクインしている。
ショートアイアンが得意なイメージの松山英樹の125〜150ヤードのグリーンオン率は平均69.94%で74位とPGAツアーの中では平均レベルになっているのは意外である。
■100〜125ヤードのグリーンオン率
確実にピンを捉えたい距離でもある100ヤードから125ヤードでの平均のグリーンオン率は平均75%になっている。
トップ10には125ヤード以上にもランクインしているフランシスコ・モリナーリ(10位)やショットメーカーのマット・クーチャー(7位)などがランクインしている。
松山英樹の100〜125ヤードのグリーンオン率は平均73.58%で120位と、PGAツアーの平均を下回っている。
■100ヤード以下のグリーンオン率
PGAツアーでは確実にバーディは取りたい距離でもある100ヤード以下のショットでは平均グリーンオン率は85%とほぼ外さない確率になっている。
80%以下の選手がほとんどいないのは、ミスしてはならない距離の表れ。
アマチュアゴルファーもこの距離の精度から高めていく事が重要である。
トップ10には元世界ランキング1位のルーク・ドナルド(1位) やショットメーカのジョーダン・スピース(4位)などが約90%という驚異的な数字でランキングされている。
松山英樹選手の100ヤード以下のグリーンオン率は平均86.08%で73位と平均レベルのデータになっている。
■ショットメーカーのグリーンオン率
PGAツアーではショットの貢献度(ストローク・ゲインド)を使用して、プレーヤー達のデータを分析している。
ストローク・ゲインド・アプローチ(ティーショット以外の30Y以上のショットの貢献度)をランキングしたものが上の表になる。
1位はジョーダン・スピースになり、ダスティン・ジョンソン(5位)や松山英樹(7位)もランクインされる。
距離ごとのパーオン率を見てみると、それぞれの選手によって得意とする距離があるように見える。
例えばジョーダン・スピースはショートゲームのグリーンオン率が高く、ポール・ケイシーは比較的長い距離でのグリーンオン率が高い。
アマチュアゴルファーのご自身の距離ごとのグリーンヒット率を分析し、彼らと比べてみると、ゴルフがさらに面白いものになるだろう。
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