2017年度のPGAツアー年間王者に輝いたジャスティン・トーマスは
外国人選手の中ではそれほど大きくない体格をしているが、
かなりの高打ち出し低スピンの飛ぶ弾道でドライバーの飛距離を稼いでいる。
松山英樹のライバルとして、ゴルフ界の次世代を担う一人である。
名前 ジャスティン・トーマス
出身 アメリカ
身長 178cm
体重 66kg
世界ランキング 4位
賞金ランキング 1位 $9,921,560
飛距離ランキング 8位 309.7Y
■飛距離と打撃の条件
打出しアングルが12.5度と高くて、2293回転という超低スピンで打出しており、
最適な弾道で飛距離を稼いでいる事が特徴である。
2016年よりも曲がりを抑えた上で、飛距離を伸ばす事が出来たのが、
ゴルフスコアの向上に繋がっている。
2017年飛距離データ
2016年飛距離データ
■ヘッドスピード
ジャスティントーマスはヘッドスピードは52m/sと飛ばし屋としては物足りないが、
同じヘッドスピードの選手たちの中では群を抜いて飛距離を稼いでいる。
2017年はヘッドスピードを上げずに平均飛距離を10メートル近くも
伸ばす事が出来ている事に驚きを感じる。
■ミート率
ボールスピードが78m/sとヘッドスピードの割には高いボールスピードで打撃しており、
2016年とのデータにもほとんど差が無い。
ローリー・マキロイやダスティンジョンソン と同様にゴルフボール に
エネルギーを効率よく伝えられる事が飛ばし屋の共通条件だ。
■弾道データ
スピン量は2200rpmと超低スピンになっており、
打出しアングル12.5度という非常に高い打出しになっている。
■フェアウェイキープ率
フェアウェイキープ率が55%とPGAツアーでは平均レベルであるではあるが、
2016年からは向上しており、その上での大きな飛距離アップに成功している。
スピン量が少ない選手なので、飛ぶが安定性には少し欠けるか。
■飛距離とゴルフスコア
2017年度の王者というだけあって、ゴルフスコアは飛ばし屋達の中ではNo.1である。
2016年から大きく平均スコアが向上しているのは、
飛距離アップ以外の要素が影響しているものだ。
スコアでは世界ナンバーワンのダスティンジョンソンさえも上回っている。
■ゴルフスイング
現代の若手に多い、ジャンプアップしてアッパブローで飛ばす
飛ばしに特化したゴルフスイングをしている。
方向性を安定させるのが非常に難しいゴルフスイングだが、
2017年はフェアウエイキープ率もやや向上した。
■クラブセッティング(ドライバー)
ジャスティン・トーマスの高打ち出しアングルで低スピンの
最適弾道で飛ばすデータを生み出しているドライバは
プロや上級者に好まれるタイトリストの917D3
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