ストローク・ゲインド(SG)ではそれぞれのショットの貢献度が算出でき
プレーヤーのスコアリングの傾向、得意距離や苦手なショット等が解るが、
はたして、このデータはスコアや世界ランキングにきちんと反映しているのか?
PGAゴルフプレーヤー達の2017年のランキングで検証してみる。
■ストローク・ゲインド・トータル(SGT)のランキング
世界ランキング1位のダスティン・ジョンソンと
2位のジョーダン・スピースはSGTも順当な結果になっている。
ジョン・ラームはSGTでは3位につけているが、世界ランキングや
賞金ランキングは高くない亊から、スコアが勝ちに結びついていない。
一方で世界ランキングで4位につけている松山英樹については、
SGTでは10位以内にすら入っていない。(21位)
彼のゴルフでの勝負強さ(勝ち運)によるものだろう。
ストローク・ゲインド・トータル(SGT)とは
1ホールで平均スコアよりどのくらい稼いだかを知る指標
■ストローク・ゲインド(SGT)と平均スコア
平均スコアとストローク・ゲインド・トータル(SGT)では相関が非常に高く、
世界トップクラスの選手は平均で1.5打以上もスコアも稼いでいる。
ストロークゲインドを分析し、少しでも大きくなるように、
練習する事でスコアアップに繋がる事が解る。
ストローク・ゲインド・トータルと実際のスコアは結びついている。
■世界ランキングとストロークゲインド
WorldRankingのポイントは文字通り、
世界ランキングを決定する為に必要なポイントである。
2017年度はダスティン・ジョンソンとジョーダン・スピースの
両名がポイントで抜け出している。
特にSGTが1.5を超えるレベルになれば、
確実に世界のトップ5になれるだろう。
世界でトップ5に入るにはSGT=1.5以上を目指せば良い。
■賞金ランキングとストロークゲインド
賞金ランキング(1大会あたりに換算)に関しては、
出場した大会の大小によって左右されるが、 SGTとの相関は非常に高い。
稼いだ打数(SGT)を伸ばす事で、文字通り賞金も稼ぐ事が出来る。
2017年は上位の4名(ダスティン・スピース・トーマス・松山) で争っていた。
松山秀樹・ダスティンジョンソン・ジョーダンスピース・
ジャスティントーマスが1試合で稼ぐ金額は40万ドル(4000万円)
■Fedexランキングとストロークゲインド
2017年のフェデックス・ランキングは松山英樹がナンバーワンだった。
彼はSGTが1.0とPGAツアーの中でも20番目に位置するが、
抜群の勝負強さによりスコア以上の結果を残せた1年だった。
松山英樹はSGT=1.0と他と比べても特別に良い数字ではないが、
効率よくポイントや賞金を稼ぐ事が出来ている。
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